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特集 F-35B 追加配備の方針 変わる岩国基地 広島への影響は…

2020.9.11 20:45
 極東最大級の軍事拠点ともいわれるアメリカ軍岩国基地が、来月以降、変わろうとしています。配備される軍用機が更新されるんです。その準備段階なのでしょうか…。先週の朝早く、広島市西部の上空から、大きな音が響きました。

 広島市西部の住宅街…。5日土曜日の早朝、RCCのスタッフが撮影した映像です。休日の静かな朝に、聞こえてきた大きな音…。スタッフは空を撮影しますが、何も見えません。

 同じ時間帯音に気付いた別のスタッフもスマホを空に向けますが、何も見えません。2つの動画は、午前6時半過ぎに撮影されました。広島空港や岩国錦帯橋空港から民間の始発便が出発する前です。

 同じような音は、今月1日にも確認されていて、広島市には、西区や安佐南区の市民から複数の問い合わせがあったといいます。

 音の正体とは、いったい、何だったのでしょうか?

 「アメリカ軍岩国基地です。何度も戦闘機が離陸する姿。ずらりと並んだ車は多くの方が撮影に来ている」(小林康秀キャスター)

 広島市周辺で轟音が確認された1日と5日の午前6時半ころ、アメリカ軍岩国基地を離陸する4機の軍用機を地元の住民が目撃していました。

 機体の特徴などから、航空写真の愛好家は、「広島市上空を飛んだのは、戦闘機F-35Bではないか」と話します。

 ― このカメラで撮影?
 「うん。こういうもの(写真)を。これはホーネット。これはF-35B。」(航空写真の愛好家)

 F-35Bは、レーダーに探知されにくいステルス機能を備えた最新鋭の戦闘機です。空母の甲板などで、垂直離着陸ができることも特徴の1つです。

 岩国基地では、常駐するFA18戦闘攻撃機の部隊が、来月以降、段階的にF-35Bに更新されることになっています。

 先月、防衛省が岩国市に説明した内容によると、岩国基地に配備されているFA18・12機をF-35B・16機に更新。すでに配備されている16機と合わせると、岩国基地のF-35Bは全部で32機となります。

 10日もF-35Bはひん繁に離着陸を繰り返していました。

 ― 今、飛んでいこうとしていますけど、もう1機来ましたね。
 「広島の方へ向かって行きよる。」

 ― 何という機体?
 「今のがF-35B。今は16機おる。(来月以降は)それが32機になる。どうしても、どんどん増えるわけなんじゃが、問題になっとるのは(追加配備する来月を前に)すでに20機になっている。」(毎日写真撮影する男性)

 岩国市では、ことしの春ごろからすでにF35Bの数が増えていると疑問の声が上がっていました。

 今月初めに広島市上空を飛行したとみられる複数の機体は基地に帰ってきていないため、「アメリカへ帰国したのではないか」とみている人もいます。

 追加配備を前にした不透明な動きに不安の声が上がっているのです。

 「F-35Bは増えるという話じゃが、その前に4機、4機とアメリカ本国へ飛んで行った。どうなることなんか、全然、わからん。」(毎日写真撮影する男性)

 岩国市と山口県は、F-35B追加配備後の騒音や訓練内容について、国に詳しい説明を求めています。

 広島県内では、北西部を中心に岩国基地所属のFA18など、アメリカ軍機による低空飛行訓練が続いています。

 昨年度、国が設置した測定器で確認された人が「うるさい」と感じる70デシベル以上の騒音は、岩国基地の機能が強化されたこともあり、3年前の1.6倍に増加しました。

 岩国基地の機体がFA18からF-35Bに更新されると、訓練の内容や騒音のレベルなどに影響はあるのでしょうか?

 「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」の共同代表・坂本千尋さんは、「F35Bの騒音はFA18よりも激しいのではないか」と指摘しています。

 「この前みたいにくもっていると、何が飛んでいるか、わからない。でも、すごい音で孫は怖がっとるみたいな状態だから、不安が余計大きいんですよね。」(坂本千尋さん)

 坂本さんの元には、広島市や廿日市市などの住民から、今も軍用機の目撃情報が多く寄せられています。

 「一番不安なんよ、何が起きているか、わからないことが一番不安だから。」

 ― そこをただしていきたいと
 「そう。」(坂本千尋さん)

 早朝の広島市で確認された大きな音は、岩国基地や広島の空が迎える変化の兆しだったのでしょうか。
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