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気象庁「先月の大雨は異常気象」 今後も起こりうると指摘 広島

2021.9.14 16:54
 先月のお盆の時期、広島など中国地方や九州北部地方では、異例の大雨となり、各地で大きな被害が相次ぎました。この大雨について、気象庁は、「異常気象だった」とする分析結果を発表しました。さらに地球温暖化などの影響で今後も起こりうると指摘しています。

 広島市安佐南区緑井にある砂防ダムです。先月の記録的な大雨では、大量の土砂が流れ込みましたが、現在、たまった土砂を撤去する作業が急ピッチで進められています。年内の作業完了を目指します。

 ことしのお盆の時期に異例の大雨となった広島…。県では初となる「線状降水帯発生情報」や2度の「大雨特別警報」が発表されました。県西部では、平年8月の1か月分の4倍を超える雨量に達し、各地で土砂災害や河川の氾濫、浸水被害が相次ぎ、3人が犠牲となりました。

 中国地方や九州北部を中心に広いエリアで記録的な雨量となった今回の大雨について、気候の専門家などで作る気象庁の検討会は、次のように指摘しました。

 「異常気象と言って差し支えない。本来なら真夏で、夏の高気圧に覆われないといけない時期に、実は梅雨の後半、西日本豪雨や去年の7月豪雨と同じような大気の流れの場になってしまった。季節のずれから見ても異常だった。」(気象庁 異常気象分析検討会 中村尚会長・東京大教授)

 全国およそ1000か所のアメダスで観測された8月中旬の雨量の合計は、3年前の西日本豪雨や去年の7月豪雨を上回り、比較が可能な1982年以降で最も多くなっています。

 「3年前には西日本豪雨、おととし10月は東日本で台風による広域豪雨。去年7月に広域の豪雨があって、また、ことしも起きている。」(中村尚会長)

 広いエリアで降る豪雨が毎年、繰り返される直接的な原因については、さらなる研究が必要だとする一方、地球温暖化がこうした大雨が起こるリスクを年々、高めている一因になっていると指摘しています。

 「温暖化で大気中の水蒸気量は着実に増えている。その上乗せ分が重なると、これまでにない雨量が各地で観測される可能性が、以前よりはるかに上がっている。それに合わせた対策を社会として、きちんと行う必要がある。」(気象庁 異常気象分析検討会 中村尚会長・東京大教授)

 ― 雨の降り方が変わって、こうした大雨が当たり前になる一方で、ハード対策はとても追いつかない状況です。今回は非常に激しい雨が降らずにだらだらと続きました。なかなか避難のスイッチが入るきっかけがなかったかも知れません。避難の仕方を含めて身を守る考え方を変えないといけません。
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